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◎パン国家技能検定 2級への挑戦 (社会福祉法人開く会)

2013年01月19日

◎パン国家技能検定 2級への挑戦 (社会福祉法人開く会)
  
パン部門で仕事をしている、及川さんと水谷さんが今回、
パン国家技能検定2級という資格試験にチャレンジしています

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施設長の萩原達也さんからメールが来ました。
 
皆様
 寒い日が続きます。ノロウィルス、インフルエンザ と感染症の流行もあり、
パンやお花の売上にも影響が出ているような気がします。それでも昨日のパンバイキングには
小さなお子さんを連れたママたちが思いの外来て下さいました。
 さて、パン部門で仕事をしている、及川さんと水谷さんが今回、パン国家技能検定2級という資格試験
にチャレンジしています。
定められた方法に忠実に、食パンの製造をしていく、という実技と筆記の試験があります。
  パン国家技能検定1級の資格をお持ちの櫛沢電機社長の澤畠氏、通称みっちゃん、が、自分が取れ
たんだから?  障がいがあっても、合格の可能性はあるよ、チャレンジしてみたら?とアドバイス
を下さり、及川さん、水谷さんもその気になり、挑戦が決まりました。
 2回、櫛沢電機のパン工房で、ピグロ(なまけもの という意味)という名前のパン屋さんで、脱サラで
パン屋をやろうという方などの研修を受け入れています、の働き者の足立さんが講師をしてくださり、
本番の実技試験に沿って模試が行われ、共働舎のパン工房でも休日返上で練習を重ねました。
制限時間が5時間30分以内、以後5分ごとに減点され、6時間が経過した時点で打ち切りとなります。
 よくテレビである、若い女性に例えば「サバの味噌煮」というお題で、サバもあればアジおいてあり、
  イナダや鮭もおいてあって、そもそも、サバがどれかが判らないという、
   そんな番組程ではありませんが、塩や砂糖を区別する必要もあり、中力粉、強力粉を見分けるという、
   貴方だってきっと間違えるかも、というような粉の識別をするところから始まる、結構難しい実技です。
 職員は付添は一定認められましたが、もちろんアドバイスとか一切できません。

 そんなハードルに昨日、水谷さんが挑みました。
水谷さんは「石橋を叩いてもなかなか渡らない」という特技があって、プレッシャーにはトイレに
 こもって自分を勇気づけてからという心やさしき人です。そんな彼がこの間、カスタードクリームを
  一人で炊き、かなりアバウトな指示が飛んでも、なんとか自分を保ちながら、仕事をし続けることが
  できるように変わってきました。かつて同僚の言葉のトゲに刺されて共働舎に一時これなくなって
   しまったほどのナイーブな彼が、少しずつ、少しずつ、逞しくなってきたんです。
  焼きあがったパンを緊張の面持ちで私に見せに来、ありがたく頂戴して、3日間ほどに分けて、
  試食しました。
 本当に美味しいんです。及川さんのパンももちろんボーノ、ボーノです。
全く一人でここまでやるとは本当に立派なものです。
 水谷さんは本番で発酵時間を間違えてしまい、時間内に終わらずに途中中止となりました。
 本人も残念そうですが、この間の緊張に耐え、きっとひとまわり大きくなったんじゃないか、と思います。
本当によく頑張りました。拍手と感謝です。
 そして今日(17日)、及川さんの挑戦が12時30分から始まります。
 昨日、葉書が一枚、届きました。添付してあります。
  及川さんからの葉書です。彼は時々、自分の思いを言葉にして送ってくれます。殆ど喋らない彼ですが、
 彼の文章を読むと彼が22年間、共働舎でどんな思いで周囲を見ているのか、何を思っているのかが
    窺い知れることがあります。
今回の葉書には今日の実技試験の工程、手順が細かく書かれており、そして、次のような文章で締め
 くくられています。
 『パン部門は3月いっぱいで終わりとなりますように4月からは就労援助部門に入りますように』

最後のこの文章が目に飛び込んできて、実にさまざまな嬉しさがこみあげてきました。
  その嬉しさとは、彼の気持ちがわかった嬉しさ、資格への挑戦という機会によって、
  その延長を彼が自分で思い描いたということの
  嬉しさ、就労移行支援、という、どちらかというとあまり積極的になれない、
また、世にある、その支援の中味に納得ができない(障害者をノーマルにするというベクトルが働いて
 いるように思える内容が多いからです)
  ものが、なるほど、自らが自分の力を違う場で発揮したい、と思える環境提供をすることが、
就労移行支援なんだ、と府に落ちたような気がすることへの嬉しさ、そして、「みっちゃん」とその仲間たち、
     という、実にいろいろなことを教えてくれる人たちとつながってきたんだな、ありがたいなという嬉しさ、
    こんなつながり、他の法人は持てないよな、
   開く会の特徴だよな、と思えるそんな気持ちが混ざり合ったものです。

  自宅に戻ってからも思いだし、彼のこの思いにどんな形になるにせよ応えたいと強く思いました。

  開く会は活動の基本を「個別支援」と位置づける。個別支援ってこういうことなんだな、と納得するものがありました。

  今のままのあなたで、そのままでいいんだよ、というメッセージと同時に、力を発揮できる『環境提供』があったとき、
  人は自ら、気が付いたら変わっていたな、という成長をいくつになってもできるんじゃ
   ないかな?水谷さん、及川さんの姿はそんなことを教えてくているような気がします。

  及川さんの今日の実技が納得のいくものになりますように!

共働舎 萩原達也
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株式会社櫛澤電機製作所
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富士山溶岩窯、溶岩窯リールオーブン
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パン作りからパン屋さん経営ノウハウの指導を行っています。
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